血液透析(HD)とPDの違い
HDが病院やクリニックに1週間に3回通院し、4時間程度の透析を受けるのに対して、PDの通院は1ヵ月に1~2度程度、医師による診察でPDによる健康状態を確認していきます。透析自体は自宅や職場など外出先でも行うことができ、通常の勤務を継続したい方など、透析によるライフスタイルの変化を最小限にしたい方にメリットがあります。また、週に3回行うHDに較べ、PDは毎日緩やかに透析を行うことで体への影響も少なく、ご高齢の方や、心機能が低下した方では透析治療による身体の負担が軽減されます。導入後も弱まった腎機能を少しでも維持することに役立ちます。しかしPDが続けられるのは導入から長くて6~7年程度で、その後はHDに移行するのが一般的です。
CAPDとAPDの注意点
このように腹膜透析にはいくつもの大きなメリットがあります。しかしその一方で、血液透析と比較して患者様によって導入が難しい場合があります。その理由の第一は、腹膜透析がCAPDにおいてもAPDにおいても患者様ご自身とご家族の充分な理解と、器具や機械を用いた作業や操作が必要なことです。医療施設で行う血液透析は、透析室の医療スタッフに任せておけば安全に透析を受けることができます。しかし腹膜透析の実施はあくまでご自身とご家族の手で行うものです。実施を怠ったり、操作ミスをしてしまったりすると、患者様ご自身の身体に大きな影響が出ます。腹膜透析を含めた健康管理をご自身とご家族で主体的に行う意識が不可欠なのです。日常生活でメリットの多いAPDですが、高度な専用機器を使う分CAPDと較べても操作は複雑となり、導入には操作に関しての学習が不可欠です。
透析方法の選択や腹膜透析の導入に関して、当院ではCKDチームによる詳しい説明を行っています。
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