遺伝性血管性浮腫 専門外来
当院では、木曜日と土曜日の午前に「一般総合内科」にて診察を行っています。(担当:大澤勲医師、中村裕也医師)
受診予約について
紹介状の有無にかかわらず、地域連携相談室で受診予約をお取りいたします。
受診ご希望の患者様は電話にてお問い合わせください。
地域連携相談室 直通電話番号:048-943-6111
遺伝性血管性浮腫とは?
血管性浮腫(「クインケ浮腫」ともいう)は様々な原因で起こりますが、そのなかで遺伝性血管性浮腫(HAE: Hereditary angioedema)のI 型とII型は診断および治療が可能な病気です。この患者様では、遺伝子の異常が原因で血液の中にあるC1-エラスターゼインヒビター(C1-インヒビターともいう)の機能が低下しています。10歳から20歳代に発症することが多く、2-3日で消退する腫れ(むくみ)を発作的に繰り返します。皮膚(手足、顔面、生殖器など)の腫れは、一見すると「じんま疹」のようですが、強いかゆみを伴わず、腫れていない部分との境界が不明瞭であるのが特徴です。特にのどが腫れると呼吸困難に陥ることがあったり、お腹の中(腸)が腫れると強い腹痛を感じます。
診断への近道
2.家族に同じような症状の人がいる➝85%程度の患者様では血縁者に同じような症状を持つ人がいますので、受診の前にご家族の症状を聞いておいて下さい。
3.血液検査を行う➝主にC1-エラスターゼインヒビターの機能(活性)と補体C4の濃度を測定します。およそ2週間で結果が得られます。
予防と治療
1.心身のストレスや、打撲、長時間の圧迫などは発作の引き金になるので、できるだけ避けましょう。
2.腫れや「むくみ」が出た場合には、C1-エラスターゼインヒビター(血漿分画製剤)を医療施設で静脈内投与するか、ブラジキニン受容体拮抗薬を手元に置いておき、ご自身で皮下注射することで腫れや「むくみ」の改善が得られます。
3.歯科治療や内視鏡検査、手術などで誘発される発作を抑制するためにC1-エラスターゼインヒビター(血漿分画製剤)を前もって静脈内投与することが出来ます。
4.長期的に急性発作を抑制する治療として、内服する血漿カリクレイン阻害薬と、自分で皮下注射できる血漿カリクレイン阻害薬とC1-エラスターゼインヒビターが有ります。
医療費について
HAEに関する情報はつぎのリンク先でも得られます
NPO法人血管性浮腫情報センター
遺伝性血管性浮腫患者会「くみーむ」
NPO法人HAEジャパン
腫れ・腹痛ナビ -遺伝性血管性浮腫(HAE)の情報サイト
診療受付時間
◆平 日
9:00~12:00
(受付時間 8:00~11:45)
14:30~17:30
(受付時間 12:00~17:15)
◆土曜日
9:00~12:00/午後は休診
(受付時間 8:00~11:45)
※診療科により受付時間、診療時間が異なります。詳しくは外来担当医表をご確認ください。
◆休診日
日曜・祝祭日・年末年始
その他 特診日
発熱、咳などの呼吸器症状がある方は、来院前に一度お電話でご連絡ください。TEL:048-944-6111(代表)